2008年7月14日
岩手、宮城内陸地震に思う
投稿者-タッキー
先日の岩手、宮城内陸地震マグニチュード7.2、震度6超と言う大地震のエネルギーの大きさには驚愕しました。一瞬にして山が無くなり、堰きとめ湖が出来、橋脚部の地盤が陥没しこれまた一瞬にして、橋脚が地下に埋没、同時に橋梁上部(橋桁)が折れると言う、未だかって想像もしなかった大事故をテレビで放映され、その災害の惨状を知ったとき、自然界のエネルギーの大きさに今更ながら驚きました。
私も早稲田で資源工学を学び、元常磐炭鉱にマイニング、エンジニヤーとして入社しました。常磐炭鉱は当初は坑口(石炭を掘削する現場に入る為の入り口)が多数有りましたが、最終的には、
ご存知の通り湯本町の地下には温泉脈があり石炭を採掘するには、温泉水(坑内で72℃)を地上に毎分40トン排水(丁度石炭1トン採掘するのに温泉水を40トン排水する事になる、別名温泉排水株式会社?)せねばならない状態でした。この為、坑内の温度は30℃~40℃、湿度100%と高温、多湿でした。地下増温率(通常地下33米下がると温度1℃上昇)が15米、一般的な地下より2倍以上の速さで温度が上昇し悪戦苦闘しました。これも、自然エネルギーの然らしめるところです。
しかし、【災い転じて福となす】の格言の様に原価(排水費用)を下げる為、更には石炭産業の将来性を見極め会社再生の一環として、温泉水の利用を考えた結果、今日のスパリゾート、ハワイアンズが誕生した訳です。これは奇しくも地球温暖化対策の炭酸ガス発生抑止に繋がっていた事になるかもしれません。
私の専門は前述のような高温、多湿の職場を改善する職責がありましたので、その計画を担当していた訳です。簡単に申しますと、最良の場所(流体力学から)に立坑(昭和30年代、1m掘削するのに30万円掛る、600~700m掘削、数箇所)を掘削し、巨大な扇風機(500~800馬力)を設置、風を大量に流さねばなりません。相当な金額が掛りますので綿密な計画が必要です。その為、基本的には、坑道の断面(24~40平方米)を大きく(経済的にも、安全面も考慮)せねばなりません。通常30平方米位で掘削させますが、時には一晩で2平方米位に狭隘な坑道になってしまいます。
一般の皆さんは天井が下がって狭くなると思われるでしょうが、盤膨れ現象と言い、地盤(床面)が盛り上り狭くなるのです。折角の計画もやり直しになる訳です。これも又自然のなせる業です。地熱と言い、盤圧といい自然のエネルギーは計り知れません。自然界のエネルギーの大きさ、恐ろしさを今回の地震と現役時代の思い出とを併せて述べさせて頂きました。
最後に地震で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りすると共に、罹災された皆様が一刻も早く立ち直られることを祈念いたします。
幹事会お疲れ様でした。常磐炭鉱や漁業関係者で賑わっていた平田町のことなど書いてください。
投稿者-NENIES:2008年7月16日 07:42